パティシエ妊婦?!

パティシエ妊婦

2020年 年明け・・・


私はがっつりお酒を飲んでいました。
久しぶりの実家でも、父が連れて行ってくれた隠れ家でも、日本酒を沢山呑んでいました。
東京に戻ってからも、妊娠しているなんて1ミリも思っていなかったので色んなお店でお酒を・・・
そうです!!!
お酒が大好きだったんです。今飲んでいないのが不思議なくらい!笑

 そして1月中旬、ご縁があって都内の星付きレストランでお食事をさせていただきました。そこで美味しいお料理とペアリングのお酒をいただき、とても幸せな時間を過ごさせていただきました。
素晴らしいチームだなあ~こんなお店で働けたら楽しいだろうな~なんて思ったりもして・・・
支配人の方に、求人を募集しているか尋ねてみたところ
“パティシエだけ募集しています!”
とのお返事!!
これは、、、転職のタイミングか?!と勝手にわくわくしていました。
(当時の職場に不満があるわけではなく、ステップアップという意味での転職も考えていました)

思いがけない妊娠

しかし!!!!!!!

その翌々日に妊娠が発覚したのです。
なんか体調がいつもと違う、そう言えば生理きてないな、、、という事で、不安でいっぱいになりながら初めて妊娠検査薬を使いました。…後で旦那に話を聞いた所、妊娠検査薬のドキドキを一緒に味わいたかったと言ってくれたのですが、その時の自分には全く余裕がなかったのです。

結果は陽性。

思いがけない妊娠に頭が真っ白になりました。

この時の私は、すぐに子どもが欲しい!
という気持ちは無く、パティシエの仕事が楽しくてもっともっと頑張りたい!!という気持ちが強かったのです。
なので、なんで私は女なんだろう。。。男の人はずるい!!!旦那が羨ましい!!
と思いました。
その気持ちを旦那に話すと、“じゃあ主夫するよ!”とも言ってくれましたが、、、現実問題そうじゃない!!!そんな簡単じゃないじゃん!!と余計にモヤモヤしたのを覚えています。
じゃあ産むのも変わってよ。って・・・ 
たとえ今の職場でキャリアアップしていきたくても 妊婦の期間は現状維持も難しく、自分の必要価値がなくなっていくような不安に襲われます。これはどの職種でも同じですよね。
自分がこうしたい!という気持ちのままに動く事は、家族にとってベストではないと自分が一番分かっているから・・・なんだか悔しくて、もどかしくて、モヤモヤしてしまう。
この頃の気持ちを思い出そうとすると、今でもいろんな気持ちが溢れてきて涙がでます。

パティシエ妊婦・・・??


そして、パティシエが特別大変な仕事とは思っていませんが、お腹に赤ちゃんがいる、、、となると

  • 長時間立ちっぱなしの体力仕事はできるのか
  • 飲食店で働くのに悪阻で吐くとかどうなの…
  • オーダー対応1人の時に体調が悪くなったらどうしよう
  • お腹が大きくなっても素早くオーダー対応できるのか
  • そもそも働かせてもらえる?


などなど不安な事が次々あふれてきました。
個人店等で働いた事がある人はあるあるかもしれませんが、私は自分の体力の限界に気づかないように今まで働いてきました。仕事も人と関わる事も好きだったので、真っ暗な早朝から夜遅くまで働いても仕事終わりに呑みに行ったりもしょっちゅうしていましたし・・・楽しければ体力は無限!なんて思っていました。
ので、、無理するなと言われても、どこからが無理なのかわからなかったのです。
こんな私が母親になれるのか?

さらに、
年末年始からお酒を沢山飲んでいたことも、十数年間 自分の身体に優しくしてこなかった事も、甘いものを過剰摂取してきた事も、赤ちゃんに悪い影響が出てしまうんじゃないか・・・
妊娠・出産にかかるお金のこと、育休は取れるのか、などと分からない事 不安だらけで押しつぶされそうでした・・・・・・

小さな命がお腹の中にいる・・・

妊娠検査薬を使って数日後、近くの産婦人科に旦那と一緒に行きました。
とても不安だったので一緒に行ってもらえて心強かったです。
後で知ったのですが…私がこの時に行った病院は不妊治療に力を入れた病院で、そのまま妊婦検診を受けることはできませんでした。
最後までこの先生に診てもらいたいと思うほど良い先生だったので残念だったのと、最初からしっかりと調べて行けば良かったと後悔しました。

病院に行くまでの私は
何かの間違いであってくれ・・・
この数日で赤ちゃんもういなくなってるかも?
これはきっと夢だ!
・・・・などと、現実から目を背けたい気持ちでいっぱいでした。

こんな事考えるなんて最悪・・・どうかしている・・・と思いながらも考えが止まりませんでした。

病院で初めてエコーをみせてもらいました。
小さな小さな命がここにいるんだ・・・・
実感は湧かないけど、、、
この命を育てなきゃ。という気持ちがこの時 ほんわりと生まれました。

パティシエのみんなに妊娠報告

もう目を背けてなんていられない….ということで、とりあえずパティシエのシェフにまず相談しました。
2児のパパでもある優しいシェフです。
緊張しながら妊娠した事を伝えると、シェフは
「おめでとう!!!!!」
と最初に言ってくれ、喜んでくれました。
それが凄く嬉しかったです。
仕事できなくなる、迷惑かける、どうしよう、、、という気持ちがあったので、単純に祝福してもらえた事が大きな救いになりました。

その後、ほかのパティシエスタッフにも妊娠した事を伝えました。
他の部署の人達には安定期を過ぎてから伝える事にしたので、、、パティシエチームのみんなが沢山助けてくれました。

その頃はまだ身体の変化も無く、仕事に夢中になると妊娠していることを忘れてしまうくらいでした。
なので、みんなの助けがなければ気づかないうちに無理をしてしまっていたかもしれません。

私以上に私の体を気遣ってくれたみんなのお陰で、無事に9週目をまず迎え、、、その後 安定期まで迎える事が出来ました。

 同じように給料をもらっているのに、普段通りのパフォーマンスが出来ない同僚がいる。というのは、みんなにとって負担でしかなかったと思います。
私自身は同僚が妊娠する。という環境を経験した事がなかったので、、、もし逆の立場だったらどうだろう….と凄く考えました。
快く一緒に仕事をしてくれた同僚には 感謝の気持ちでいっぱいです。

これからどうなる・・・パティシエ妊婦!

9週目を過ぎて母子手帳を貰った頃、支配人に妊娠したことを伝えるという試練が待っていました。
これはパティシエのシェフに打ち明けた時の5倍は緊張しました!!(笑)
この職場で妊娠・出産をした人は今までいませんでした。
前例がないので、、、私はどうなるのか・・・凄く不安でした。
仕事を辞めなければならないのか、産休・育休は取らせてもらえるのか…。
“そもそも、産休・育休って一般的な会社員の方に与えられるもので、ブラックな飲食業界にあるわけないじゃん!!”なんて笑われるんだろうか・・・・と自分の中で妄想を広げながら、通勤時間に産休・育休について調べる日々を送っていたのでした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました